こんにちは。
パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
パニック障害の完治・改善へ自分なりに取り組んでいても、なぜか前に進んでいる気がしないと感じることはありませんか?
また、本やインターネット、医者の言葉などを理解し把握して前向きに努力してみても、なんだか改善が見られない・・・なんてこともあるかもしれません。
実はこれ、多くの人が陥りやすい、
パニック障害が完治・改善しない「決定的な理由」にハマっている可能性があります。
歩むべき道を誤ったり方向性が正しくないと、いくらパニック障害の完治・改善に取り組んでも最良の結果は得られず、ものすごく遠回りになってしまいます。
今回は、色々取り組んでいてもパニック障害が完治・改善しない決定的な原因をお話していきましょう。
目次
パニック障害が完治・改善されない5つの理由
「時は金なり」という言葉があります。英語にすると「time is money」。
人間の持つ時間(命)は有限なので、お金と同じように浪費することなく有意義に使うことが大切、というような意味ですね。
少し別の解釈ですと「機会損失」とも言われています。
これらはパニック障害の完治・改善を目指すときにも当てはまることであり、無意識で間違った方向に進んでしまうと時間(命)を浪費してしまい、機会損失にハマっているとも言えるでしょう。
ではいったい間違っている方向性、機会損失はどのようなことに当てはまってしまうのか?
それらを大きく分けると下記の5つになります。
・医療信仰に陥っている
・振り子の原理を理解していない
・治っていく自分をイメージできない
・無意識でネガティブな言葉を多発している
・そもそも完治や改善を望んでいない
これら5つの現象はかなり陥りやすいものであり、その多くは無意識で陥っているものです。
では、ここからは上記5つについて解説を交えてお話していきましょう。
医療信仰に陥っている
日本というのは良くも悪くも「医療信仰」の国です。
いたるところに様々な病院や施設があり、受診項目も多岐にわたります。
また、テレビやラジオ、雑誌、本、インターネットといった媒体では怪我や病気はもちろん、気になったら病院を受診しましょうという宣伝が流れていますよね。
多くの人が目にするメディアが宣伝しているので、その通りに病院を受診する人がほとんどと言っていいでしょう。
しかし、日本に存在している病院というものはその90%以上が西洋医学中心の考えかたですので、その人の状況や状態によっては機能しない病院も多くあります。
もちろん精神科や心療内科といった「心の病専門」の病院に関しても同じです。
精神科や心療内科といった病院でおこなうこと、そのほとんどは「対処療法」であり、根本を見るのではなく見えているところだけ向精神薬で対処してとりあえず見えないようにする、というものです。
見えているものに対して対処しているだけですのでまたそれは見えてきますし、心の病が発生した根本には触れないので同じことをくり返しているだけなんですね。
もう何年も精神科や心療内科に通っているのに改善している気配がしない、処方された向精神薬を真面目に飲んでいても良くなっている気配がない、と感じる人もいるのではないでしょうか。
向精神薬の作用というのは脳の働きを制御し思考を停止させ、感情が動かないように抑制するものです。
頓服などを使用し楽になったと感じるのは脳の働きが制御され感情が動かなくなったからであり、作用が切れてくると元も戻ります。
海外では向精神薬の服用についてかなり厳しい法律が定められており、2週間以上は服用してはならないとされています。
これは向精神薬が脳に及ぼすデメリットを考慮したものであり、脳の働きを無理やり止めるのですから将来的に脳が破損してしまい、様々な障害を抱えてしまうケースが多くあるため(いわゆる薬害)、このように定められているんですね。
本当にパニック障害の完治・改善を望むのであれば、病院や医療に頼るのではなく、それが発生した理由を明確にし消化させていく「カウンセリング」「セラピー」が有効です。
ただ、世の中には多くの「カウンセリング」「セラピー」があり、どれを選ぶか?というのもとても大切なことです。
できれば心の病を取り扱っているもの、専門家を謳っている機関が良いでしょう。
振り子の原理を理解していない
パニック障害など心の病が完治・改善されているメカニズムのひとつに、
「振り子の原理」
があります。
これは、パニック障害が完治・改善されていくのは真っすぐな直線ではなく、振り子のように良くなったり悪くなったりをある程度くり返し、そしていつしかその振り幅が小さくなっていき、完治・改善に到達しているという原理です。
そのように完治・改善していくというのがわかっていないと、
「一旦良くなってこのままいくと思っていたのに、なんでまた悪くなるんだ!?」
というような混乱に繋がり意気込みは薄くなり、最悪はパニック障害と一生付き合うといった選択をしてしまうかもしれません。
パニック障害が適切に改善していくと全員ではありませんが、一旦良くなる傾向にあります。
良くなるとは、
「パニック発作が起こらない」
「感情が安定しており不安が出にくい」
「予期不安が湧き上がっても早めに消えていく」
「電車やバスなど苦手な乗り物に乗れた」
など、パニック障害が改善されている感覚を体験していくことです。
このままパニック障害の完治・改善まで到達してしまうこともありますが、それは極めて稀であり、多くは再度不安定な感覚に陥っていきます。
多くの人は一旦良くなった経験があるので、改めて嫌な感覚やツラくて苦しい感覚を体験すると気が滅入ってしまい、打ちのめされたような気分になってしまうものです。
「せっかく良くなってきたのに、結局は元に戻るのか・・・・」
と良くなったときの高揚感は薄れてしまい、気分が重くなってしまうこともあるでしょう。
ですが、パニック障害というのは完治・改善が適切に進んでいくと抗いを見せ始め、色んな手段で完治・改善を拒もうと躍起になります。
ここで落ち込んでしまい諦めてしまうとパニック障害の思う壺です。
重要なことなので再度お話しますが、パニック障害は振り子のように完治・改善していきます。
一旦悪くなったように見えてもそこで後ろを振り返らず、勇気を出して進んでいけば、改めて回復への兆しが見えてきますので。
そして、それを何度かくり返していくうちに気がつけば完治・改善というゴールにたどり着いています。
ここでお話した振り子の原理は重要なメカニズムですので、頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
治っていく自分をイメージできない
人間はより明確により強くイメージできるものは叶えることができ、イメージできないものは叶えにくい、という特徴があります。
イメージや空想というのは唯一人間だけの専売特許であり、他の動物ではマネできません。
成し遂げたい願望や欲望をより明確により強くしっかりとイメージし、それを毎日のようにくり返し頭に浮かび上がらせることで願望達成は知らない間に近づいてきます。
スポーツなどの競技では多用されている「イメージトレーニング」という実践理論があります。
例えばバレーボールのイメージトレーニングでは、レシーブの仕方、トスの上げ方、アタックの打ち方、ブロックの止め方など強化したい部分にフォーカスし、頭の中でイメージしながら動きを合わせてみる、というものです。
このように動きたい、動こうとイメージを持って取り組むことでその通りの動きができるようになり、個人差はありますが結果的に上達していきます。
このイメージトレーニングと同じような理論ですが、しっかりと完治・改善している自分をイメージし、やりたいことをやっている姿を明確に頭に思い浮かばせる。
くり返せばくり返すほどイメージ力は上がり、それだけ望んでいる願望や欲望に近づいていきます。
しかし、なかにはイメージするのが苦手であったり、苦しくてツラいことが多いので治っていく姿をそもそもイメージできない、ということもあるでしょう。
もしイメージするのが苦手、どうしても苦しくてツラい場面が思い浮かんでしまい良いイメージができない、ということがあれば、願望や望みを紙に書き出していく「アファメーション」を使ってみましょう。
「アファメーション」というのを聞きなれない人もいると思いますが、アファメーションとは、
願望実現のための肯定的宣言
と呼ばれるもので、願望や欲望、成し遂げたいこと、成功させたいことなどを口に出して何回も呟くことで、達成に近づいていくというものです。
イメージは頭のなかでのことであり、アファメーションは口に出して呟いていくものですが、2つとも願望実現という行き着く先は同じです。
アファメーションの紙への書き方ですが、できるだけ、
1、肯定的な表現
2、現在形
3、具体的
4、感情
という4つを意識して書き出し、目に留まりやすいところに貼っておく、置いておくと意識にインプットされていきますのでオススメです。
アファメーションの簡単な例文を載せますので、参考にしてみてくださいね。
(例文)
「私はパニック障害を完治・改善できる力があり、それを成し遂げることができた。
パニック障害の苦しさやツラさから解放され自由に楽しく生きている」
無意識でネガティブな言葉を多発している
これは良くあることですが、無意識でネガティブな言葉を使っており、みすみすパニック障害の完治・改善を遠ざけているというものです。
人間はイメージした通り、発した言葉通りの姿や形になっていきます。
例えばですが、
「私のパニック障害は治らないに決まっている」
「私は生きている価値の無い人間だ」
「永遠にパニック発作と付き合っていくのか」
というようなネガティブ寄りの言葉を普段から口にしていると、脳はそれを願望だと思い込み、その期待に沿うような結果を引き寄せます。
口に出してしまうのは、いわばアファメーションをおこなっている事と同じであり、ネガティブであれポジティブであれ引き寄せられてしまうんですね。
もし、ネガティブな言葉を使っていることに気づいたら、言葉をポジティブに切り替えていきましょう。切り替える方法を「リフレーミング」と言います。
例えばですが、
「私のパニック障害は治らないに決まっている」
⇒「私はパニック障害を治す力を持っている」
「私は生きている価値の無い人間だ」
⇒「私は世界でたったひとりの存在であり生きているだけで価値がある」
「永遠にパニック発作と付き合っていくのか」
⇒「今は苦しいが近いうちにパニック発作は消えていく」
というような感じですね。
言葉は無意識で発していることもありますので、ネガティブな言葉に気がついたらリフレーミングをして、より良い言葉に置き換えていきましょう。
そもそも完治や改善を望んでいない
これはそもそもの話なのですが、実は無意識に完治・改善を望んでいないケースもあります。
それはなぜか?というと、
パニック障害であることにメリットを感じている
ことがあるからなんですね。
一見信じがたいことではありますが、これは事実です。
もちろんパニック障害でいることのメリットは無意識ですので本人は完治・改善しようという気持ちがありますが、うまくはいきません。
ではいったいパニック障害でいることにどんなメリットがあるのか?ですが、一例として、
・パニック障害になったことで周りが優しくなった
・周りに自分の意見が通るようになった
・苦手だった人から嫌な態度を取られなくなった
・「病気だから」という理由で断るのが楽になった
など、人により様々ですが、このようなメリットが考えられます。
もちろんパニック障害になり全員がメリットを感じているわけではありません。
また、パニック障害になったことでのメリットはほぼ無意識ですので進んでパニック障害になる人もいません。
ですが、パニック障害でいることのメリットを無意識で享受しているがため、思うように改善が進まなかったり、完治・改善する意識があまり見られないときは、どこかでメリットを感じているのかもしれません。
普段の生活のなかで自分の意見が通らなかったり、優しくされなかったり、苦手な人が多い場合、それを回避するためにパニック障害でこのままいよう、という意識が働く可能性があります。
適切な道のりで改善に向かっているはずなのに、なぜか先が見えないなど感じたら、一度自分の内面に目を向け、メリットを享受していないか?確認してみるのが良いでしょう。
終わりに
今回はパニック障害が治っていかない、完治・改善に向かわないことについて考えられる理由を述べてきました。
今回ここで挙げたことがすべてではなく、もしかしたらその人によって違う理由があるかもしれません。
いずれにせよ、自分が思った通りに進んでいかない、何年も同じことをくり返していると感じるのであれば、一旦すべてを見直してみるのが良いでしょう。
そこで改めて気がつくこともありますし、もしかしたらそちらのほうが望むゴールに早くたどり着けるかもしれませんので。
p.s パニック障害改善への近道を知りたい人はいませんか?
パニック障害の完治・改善が進んでいくのは2通りあります。その2通りとは、
・パニック障害の完治・改善まで遠回りしていくか
・パニック障害の完治・改善まで近道をしていくか
というものです。
私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。
それはなぜか?
パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。
そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。
個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。
パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。
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