こんにちは。
パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
パニック障害と過呼吸発作は連動しやすく、多くの人は過呼吸発作に陥りやすいものです。
いくら吸っても吸っても呼吸がうまくできないので多くの人は混乱し、時には失神してしまう可能性も否定できません。
今回は、そんな過呼吸発作について、適切な対処法を用いた脱しかたについてお話しますね。
目次
過呼吸発作の起こりかたは2通り
呼吸がしずらくてとても苦しい思いをする過呼吸発作ですが、過呼吸発作が引き起こされるのには2通りあります。
それは、
・嫌な身体の感覚から起こるもの
・いきなり突然起こるもの
という2通りです。
どちらのタイプも嫌なものですが、簡単に説明していきますね。
嫌な身体の感覚から起こるもの
なんだか喉がソワソワしたり、身体がムズムズしたり、いつもより呼吸が浅く感じるなど、何かしらの身体感覚の予感がして過呼吸発作が起こるものです。
パニック障害は敏感な人が多いので、いつもと違う身体の感覚を察し、気になりすぎてしまうことから過呼吸が発生してしまうことも少なくありません。
こちらの過呼吸発作は身体の感覚が教えてくれるので、ある意味事前に対処しやすいと言えるでしょう。
いきなり突然起こるもの
こちらは身体感覚があるのとは違い、いきなり呼吸が苦しくなり過呼吸発作に進んでしまうものです。
何かを思いつめたり考え過ぎてしまったり、また自分のなかでショックなことなどがあると突発的に起こります。
思いつめているな、考え過ぎているな、というときに突発的に起こりやすいので、思いつめすぎない、考え過ぎないことが大切です。
過呼吸発作はどういう人に起こりやすいのか?
先ほどパニック障害と過呼吸発作は連動しやすいとお話しましたが、パニック障害でなくても単体で過呼吸発作が起こることはあります。
過呼吸発作は何かしらの病気や病というものではなく、普段健康に生活している人でも起こることがあり、突発的な身体反応と言えますね。
何かしらの事情で見たくない自分の内面に目を向けて深堀りしたときや、それが元で考え過ぎてしまったとき。
過去の体験や経験からくるトラウマを思い出したとき、何かしら危機的状況に陥ったときにも起こります。
また、稀ですがスポーツなどで身体を思い切り動かした後、喉や口内の違和感から過呼吸発作につながることもあります。
参考までに、過呼吸発作が起こりやすいタイプを大きく分けると、
・考え過ぎてしまい自分を追い込んでしまう
・過去のトラウマ体験などが頭から離れず、想起しやすい
・何かしら身体の感覚に敏感に反応する
・音や光、気温、他人の言動に動揺しやすく繊細(HSP)
などがあげられます。
どちらかというと何かしらにつけ敏感に反応してしまう人、物事を過敏に感じてしまう人、些細なことでも大きく受け取ってしまう繊細な人、という方々が多い印象ですね。
こちらも少し解説と簡単に対応方法をお話しますね。
パニック障害や不安症、神経症全般
パニック障害はもちろん、あらゆる不安症と呼ばれるものや神経症などは過呼吸発作が起こりやすいと言えます。
不安症や神経症はもちろん個人差がありますので一概には言えませんが、どちらかというと過呼吸発作が起こりやすい状況にあると言えますね。
パニック障害や不安症、神経症は多くの場合、完治改善していくことで同時に過呼吸発作も収まりますので、カウンセリングなど適切な治療、呼吸法、ストレス解消法などを実践していくことが大切です。
考え過ぎてしまい自分を追い込んでしまう
考え過ぎて自分を追い込んでしまう人は、何かしらのできごとなどに対して深く考え過ぎてしまい、ある意味脳がキャパオーバーとなり過呼吸発作が起こります。
何かと考え癖がある、考えたことが頭から離れにくいなど、知らず知らず自分を追い込んでしまうんですね。
考え過ぎてしまう、考え癖のある人は、自分なりの気分転換方法を持つことと、また考えて過ぎても最良な答えは出てこないなど、良い意味で考え過ぎることには意味がないことを理解するのが大切です。
気分転換の方法は、インドアよりどちらかというよりアウトドアのほうが良いでしょう。
ぶらぶらと散歩に行く、軽めのウォーキングをする、ストレッチやヨガをする、など筋肉を使う方法が適しています。
過去のトラウマ体験などが頭から離れず、想起しやすい
トラウマとは過去の体験や経験から想起される嫌な感覚のことであり、中にはフラッシュバックを伴い日常生活に支障をきたす人もいます。
そのような何かしらのトラウマ体験が元になり頭から離れにくく、時に想起してしまい過呼吸発作に陥るというパターンです。
実際に起こったできごと、物事は消えませんので、うまくカウンセリングや呼吸法などを用い、自分のペースでトラウマ解消を進めていくことがベストです。
何かしら身体の感覚に敏感に反応する
ちょっとした環境の変化や移り変わる季節、気温などから身体感覚に異常を感じ、敏感になりすぎてしまうことで過呼吸発作に繋がってしまうものです。
ある意味HSP(敏感であり繊細な人)に似ていますが、HSPは音や光、他人の言動など外からの刺激を敏感に察知しやすいのですが、こちらはほぼ身体の感覚のみに敏感です。
身体感覚の異常を感じやすい人はパニック障害に多く、各部分の違和感から心配が膨れ上がり、過呼吸発作に繋がります。
この場合は、身体感覚を気にし過ぎてしまうことのカウンセリング、パニック障害や不安症などの完治改善、自分にあったストレス解消などをうまくおこなうのが良いでしょう。
音や光、気温、他人の言動に動揺しやすく繊細(HSP)
HSP(敏感であり繊細な人)という言葉を聞いてことがあるでしょうか?
数年前から注目されるようになり、数々の本も出ていますね。
いわゆる”繊細さん”と呼ばれており、色々な環境や状況下に刺激を受けやすくデリケートで傷つきやいという特徴があります。
とても大きな音や驚くような突発的なできごとなどが起きた時、身体がこわばり委縮してしまい、それに伴い過呼吸発作が起こることもあります。
繊細でデリケートなので生き辛いこともありますが、できるだけ心の負担になりそうなことや人からは離れる、うまくストレス解消を見つけると大切です。
過呼吸発作が起きたときの適切な対処法とは
じわじわと身体の感覚から引き起こされるもの、突発的に突然起こるものとありますが、過呼吸発作のツラさ、キツさ、苦しさは同じです。
ここでは今日からできる過呼吸発作の適切な対処法についてお話していきましょう。
まず、過呼吸発作の対処にも一連の流れがありますので、ぜひ覚えておくと良いですね。
2、息を吐きだしたらゆっくり深く息を吸い込む
3、1と2を何回か繰り返し、落ち着いてきたら腕や肩を回したり屈伸するなどして緊張を抜く
というものです。
一連の流れ自体はそれほど難しいことではありませんが、いざ起こる気配はした時や実際に起きたときには少なくとも混乱が伴いますので、これらの流れが抜けがちになってしまいます。
こちらも簡単に説明していきますので、今後の過呼吸発作の対処法として身に着けていきましょう。
1、過呼吸発作が起きそうな気配、実際に起きたら背筋を伸ばし息を思い切り息を吐きだす
嫌な気配がしたり実際に過呼吸発作が起こったとき、多くの人は身体を丸めがちになり、縮こまってしまいます。
実はこの体制は逆効果になりますので、できるだけ背筋をまっすぐ伸ばし背中をピンと張るのが望ましいんですね。
背筋をまっすぐ伸ばすことで息がしやすくなり、空気が入りやすくなりますので、まずは背筋を伸ばしたら息を吸うのではなく思い切り吐き出します。
緊張から知らず知らず息を先に吸っていますので、これ以上空気が入らないことがほとんどです。
ですのでまずは先に息を全て吐き切ることが大切です。
2、息を吐きだしたらゆっくり深く息を吸い込む
息を吐きだしきったら今度はゆっくりと胸の中に浸透させるように息を吸いましょう。
焦ってしまい息を思い切り早く吸いがちですが、それでは短く浅い呼吸になってしまう恐れがあり、過呼吸発作から抜け出しにくくなってしまいます。
ですので、できるだけゆっくりと深めに息を吸い込みましょう。息をゆっくり吸うことができるとそれだけで落ち着いてきますので。
3、1と2を何回か繰り返し、落ち着いてきたら腕や肩を回したり屈伸するなどして緊張を抜く
ゆっくり息を吐いて、吸ってを何回か繰り返すと段々と落ち着きを取り戻し、身体は楽になっていきます。
そうなってきたら過呼吸発作からうまく抜け出したと言えるでしょう。
また、落ち着いて息ができるようになり楽になってきたら腕や肩を回したり伸びをする、足を屈伸させるなどして身体の緊張も抜いてしまいましょう。
身体の緊張が残ったままだとつまづいてしまったり転んでしまうなど怪我に繋がる可能性がありますので、緊張をしっかり抜く意味でも身体を動かすと良いですね。
終わりに
過呼吸発作が起きた時、それは苦しくてツラいものですが、適切な対処法を知る、理解することで意外と楽に苦しさから抜け出すことができます。
ポイントとしては焦らないこと、息はゆっくり吐く、吸うことです。
嫌な予感や過呼吸発作が起こりそうなとき、すぐ対応できるように今回の対処法はぜひ覚えておくと良いですね。
p.s 遠回りせずパニック障害の完治・改善を成し遂げたい人はいませんか?
パニック障害の完治・改善が進んでいくのは2通りあります。その2通りとは、
・パニック障害の完治・改善まで遠回りしていくか
・パニック障害の完治・改善まで近道をしていくか
というものです。
私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。
それはなぜか?
パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。
そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。
個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。
パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。
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