こんにちは。
パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
パニック障害に陥ってしまってから苦手なことが増えた人も多いと思います。
例えば仕事での会議、交通機関の電車やバス、映画館、歯医者、スーパーやコンビニのレジ待ち、お風呂やシャワー、音楽のライブ、などなど。
人により苦手なものは様々ですが、いままで普通になんの躊躇もなくできていた、やれていたことができなくなるとやはり不便であり、生活に支障をきたしてしまいますよね。
さて、そのような苦手なものに果敢に立ち向かい、なんとかそれをこなすことができると安心と「乗り越えた感」があって心からホっとします。
しかし、苦手なことに立ち向かい挑むことは大切ですが、苦手なことを特別視してしまうとハードルが上がり特別にネガティブなものに変容し、先々さらに大変になることも多いものです。
今回は、自分が苦手と感じることについて、特別視を続けていくことで起こってしまう悲劇についてお話していきましょう。
目次
苦手なことを特別視してしまう人はとても多い
元々あることが苦手、というのであれば話は別ですが、パニック障害に陥ってからあれもこれもと苦手なものが増えてはいないでしょうか?
多いのが怖さや不安と直結してしまうものであり、パニック発作や過呼吸が起きた場所、すぐ逃げられないような空間、誰も助けに入ってこれなそうなところ、などが多いですね。
ここ最近SNSの投稿で見かけるのが、
「がんばってお風呂倒せた!」
「なんとかシャワー倒せた!」
「きつかったけど買い物倒せた!」
というような、苦手なことを強大な敵として捉え、それを必死で乗り越えたことの表現として上記が呟かれています。
がんばって努力してそれを乗り越える、成し遂げるのはとても素晴らしいことであり、大切なことでもあります。
着実に一歩一歩先に進めているのですから、それは本当にがんばったのだなぁ、という気持ちがわかりますよね。
しかし、上記のように苦手なことをうまく乗り越えたとしても、心の中で特別視を続けていくとそれはさらに強大な苦手なものに変容していってしまうんですね。
これは無意識の範疇ですので、最初からわかっている人はほぼいません。
では、特別視を続けていくことでどのように変容していってしまうのか?ここからはそれを述べていきましょう。
苦手なことがさらに大きく膨らんでしまう
先ほど述べたように、苦手なことをがんばってなんとか乗り越えたとき、そこにはホッとした気持ちや出来たという安心感が生まれます。
ですが、心の中で特別視を続けていってしまうといつまでも特別感はまとわりつき、気がついたら、
特別にネガティブな苦手なもの
に変容してしまうことは珍しくありません。
そうなっていくと前回は乗り越えることができたけど、今回はまたできるだろうか?と疑問が湧き上がり、前回よりもさらにハードルは高くなります。
そして、なんとか今回も乗り越えることができたとき、安心感など感じますが、そのまま「特別なことを乗り越えたんだ!」という気持ちがあると、次へのハードルはさらに高まる、というスパイラルに陥ってしまうんですね。
そうなると永遠にハードルは上がり続け、なんとかがんばってこなしているのにストレスと疲労感は増していくばかり、となる可能性は高くなります。
そうなってしまわないためにも特別視するのではなく、「これをこなせるのは当たり前だ」というような心持ち、普段の行動の範囲内である、と自分に落とし込んでいくことが重要となるんですね。
「永遠に苦手」のループから脱するためには
苦手なことを特別視していくと最終的には苦手なことへのハードルが上がり続け、今後さらに強大なものになってしまう、ストレスや疲労感は増していくばかり、というお話をしました。
ただでさえ苦手になってしまったことに対しがんばって気力で乗り越えているのに、今後さらに強大なものになっていくのはとても嫌ですよね。
では、そのような悲劇的なことにならないようにするにはどうすればいいのか?
それは、
すべての苦手なことに対して、それはできて当然と思い込む
というマインドが大切になります。
最初から苦手であればまったく別の話になりますが、パニック障害に陥ってから苦手になった場合は苦手ではない期間があったはずですよね。
いわば当然にできていた、やれていたことだと思いますので、改めて「それはできて当然、やれて当然」と自分に落とし込んでいきます。
落とし込んでいくといっても難しいことではなく、ただシンプルに特別視しない、それを特別なことだと思わず、淡々と行動するだけです。
あくまでこれが出来るのは当たり前のことであり、なにも特別なことではない、と淡々とした行動を通し、見に染み込ませていくんですね。
「今日も当たり前にお風呂に入った」
「いつも通りシャワーを浴びて汗を流した」
「普段と何も変わらず買い物に行き必要なものを買った」
というふうに、特別なことと認識せず、ごく当たり前のことだと感じ抜く。
これをくり返すことで身体はその状態に反応し、ハードルは高くならず、苦手感も徐々に減っていきます。
最初はなかなかうまくできないかもしれませんが、人間は慣れる生き物です。
諦めず、止まらず、動き続けることで世界は変化していきますので。
終わりに
苦手なことを特別視してしまうと特別にネガティブなものになる、というのは感情の特徴ととても良く似ています。
感情は否定したり拒否すると大きくなりますが、逆に認めたり受け入れると小さくなるのと同じで、苦手なことも特別視すると特別感が膨らみ、苦手へのハードルは高まる一方です。
「私はそれを当たり前にこなすことができる」という心持ち、考えを取り入れて行動していくことで身体は理解し、ハードルは低くなっていきますので。
ぜひ、苦手意識のハードルを知らずに高めていないか?チェックしてみることをおすすめします。
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