こんにちは。
パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
これはあらゆるものごとに対して言えることなんですが、ものごとを反対から見る、真逆から見てみると解決することってあります。
実はパニック障害、パニック発作というのも真正面から見ると怖くて不安を感じますが、そもそもの発想を変えてみることでパニック発作が消滅することがあるんですね。
今回は、パニック障害の完治・改善に役立つ思考法についてお話していきましょう。
目次
「逆説思考」という考えかた
「逆説思考」という言葉を聞いたことあるでしょうか。
これは森田療法という精神療法のなかのひとつの軸となるもので、物事の見かた、感じかた、考えかたなど観点を真逆にするというものです。
様々な観点を真逆にするということ。例えばですが、何をしてもツイてない日があったとします。
「なんだかツイてない、嫌なことばかり起こる、イライラしてくる、あーなんて日だ。」
なんてこと、あったりしますよね。
このとき、ツイてないこと、ツイてない自分にフォーカスするとツイてないことが無意識のなかで拡張されてしまい、何をやってもツイてない感覚に陥ります。
ですが、一旦リラックスして、
「まあ、こんな日もある。どうせなら今日はツイてないこと全部起こればいい。ほれほれ、起こってみろ。」
と良い意味で諦める、開き直ると、意外とそこからものごとは反転し、ツイてないが解消されるのは多々あります。
これは、ツイてないことにフォーカスするのを止め、どうせならすべて起こってしまえ、というふうに様々な観点を真逆にした結果なんですね。
実はこれをパニック発作に置き換えることができ、パニック発作が起こりそうなとき、予期不安などが強いときにあえて、
「パニック発作が起きてしまえばいい。全身全霊が飲み込まれるくらいのパニック発作が起こればいい」
と良い意味で諦める、開き直ると不思議なことにパニック発作は影を潜め、スーっと消滅していきます。
勇気が必要なアプローチですが、強力な武器となることは間違いありません。
なぜ「逆説思考」を取り入れるとパニック発作は消滅するのか?
「思考は現実化する」という言葉があります。
これは俗にいう「引き寄せの法則」を紐解いたもので、頭で考えていることは現実に起こりやすいということを説明しているものです。
人は時間があるとき、暇なとき、余裕があるとき、意外とネガティブなことを考えやすいものです。
頭で考えたネガティブな事というのはひとつのアンテナとなり、無意識によりそのアンテナでネガティブなことを探し始めます。
なんだか今日はツイてない、嫌なことばかり起こる、というのもこのネガティブなアンテナが敏感になっているからで、アンテナ効果によりネガティブがどんどん吸い寄せられてくるんですね。
大切なことは、このアンテナをどこかのタイミングで切り替えてしまうこと。
「パニック発作が起こりそう、怖い」
「いつもより予期不安が強い、なんだかとて不安」
など、不安、怖いというところに集中し頭で考えていると身体は縮まり息は浅くなり、パニック発作は近づいてきます。
逆にパニック発作が起こればいいと不安や怖さを手放す、諦めてしまうと感情は解放されパニック発作は興味を無くし、おのずと消滅していきます。
パニック発作というのは怯えている人、怖がっている人、不安を感じている人に対して近づいてきますが、良い意味で諦める、開き直る、感情を解放している人には近づくことができません。
「逆説思考」というのは、パニック発作があなたへの興味を無くす、近づいてこれないことを利用した思考法ですので、上手く取り入れることができたとき、パニック障害完治・改善の道は大きく開かれます。
大切なことは「逆説思考」を普段から意識すること
「逆説思考」はパニック障害に対して強力な武器となるものですが、すぐに簡単にできるものではありません。
ですが、普段から「逆説思考」の考えかたを取り入れ、実践していくことで徐々に身体は覚え慣れていき、いつでも使えるようになります。
ここからは「逆説思考」を日常に取り入れていくため、ちょっとしたトレーニング方法をお話していきましょう。
「脱感作」で身体の力を抜くことを意識する
人は頭ではわかっていても身体がついてこない、身体が反応できないということは多々あります。
パニック発作が起きることを良い意味で諦める、開き直るというのは大変勇気がいることであり、おいそれとできないこともまた事実です。
まず、良い意味で諦める、開き直るというのは身体の力が抜け、緊張などがある程度解かれていることが必要になります。
ここで、意識して普段から実践して欲しいのが「脱感作」という脱力法です。
「脱感作」の方法ですが、
1、背筋を伸ばして真っすぐに立ち、両足を肩幅くらいに広げます
2、おもむろに身体の前で両手を組み、頭の先から足の先まで全身にグーーーっと強く力を入れ、その状態を約5秒ほどキープします
3、5秒経ったら両手を解き下に降ろし、約10秒ほど全身の力を抜いて脱力します
4、2~3を3回ほど繰り返します
となっています。
実践自体はそれほど難しいことではありませんので、普段から意識しておくことをオススメします。
また、「脱感作」はこれだけでも緊張状態を軽くしてパニック発作を抑えることができますので、気軽に取り入れていきましょう。
不安を感じたら諦めてみる
予期不安含め、普段から不安を感じることは多いと思いますが、不安を感じたら「諦める」トレーニングをしてみましょう。
実際の方法ですが、予期不安がある、不安を感じているときに、
「いま私は不安を感じている、このまま不安でいい。」
というように、あえて不安を受け入れてしまい不安でいることを諦める、というものです。
ポイントとしては上記で説明した「脱感作」もうまく取り入れながらおこなうことで、脱力しながら不安が湧き上がるのをうまく諦めると、不安は解消されていきます。
これもある程度慣れが必要となりますが、普段の生活のなかでうまく取り入れていきましょう。
パニック発作が起きている自分をイメージしてみる
「パニック発作のことを考えるのも嫌、思い出したくもない。」
と思っている人は多いでしょう。それはもちろん当然の事と言えます。
しかし、あえてここではパニック発作が起きそうな、予期不安が強いときの状態をイメージし良い意味で諦める、開き直るをトレーニングしてみましょう。
これはイメージトレーニングのひとつであり、空想のなかでイメージトレーニングしてみることでリアルでも活かすことができます。
また、いくらイメージとはいえ不安や怖さなど自分のなかで抵抗がある場合、より多く「脱感作」を練習し身に付けておきましょう。
「脱感作」がしっかりと身に付きひとつの武器となれば、不安や怖さ、緊張から抜けやすくなるため、イメージすることへの抵抗も和らいでいきます。
無理する必要はありませんが、あえてイメージしてみることでリアルでも不安や怖さが軽減されることは多々ありますので、少しづつチャレンジしてみるのが良いでしょう。
終わりに
今回お話した「逆説思考」を身に付ける、取り入れることでたくさんの人がパニック障害の完治・改善を成し遂げました。
もちろん最初から「逆説思考」ができたかと言えばそうではなく、皆さんできないながらも1つずつチャレンジしていった結果です。
あなたが希望する未来、理想とする未来を手に入れるため、今回お話した「逆説思考」は役に立つでしょう。
ぜひちょっとずつでも取り入れてみてくださいね。
p.s パニック障害改善への近道を知りたい人はいませんか?
パニック障害の完治・改善が進んでいくのは2通りあります。その2通りとは、
・パニック障害の完治・改善まで遠回りしていくか
・パニック障害の完治・改善まで近道をしていくか
というものです。
私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。
それはなぜか?
パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。
そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。
個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。
パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。
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