減薬・断薬を始めないとパニック障害は治らない?減薬・断薬のポイントを解説します

 

こんにちは。

パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。

 

パニック障害の完治・改善を目指すうえで避けて通れないのが、

 

「減薬・断薬」

 

です。

 

向精神薬の弊害というのは数多くあり、副作用によって向精神薬を飲めば飲むほどパニック発作が起こり続けるということがあります。

 

医師に向精神薬に関しての深い知識があり短く期間を決めての服用であれば問題ありませんが、ほとんどの医師は向精神薬について深い知識は持ち合わせておらず、基本的なことしかわかっていません。

 

向精神薬が長期間の服用になってしまうと思わぬ弊害が発生しパニック障害の完治・改善がほど遠くなってしまうので、減薬・断薬というのは非常に重要なプロセスとなります。

 

そのようなことで今回は減薬・断薬のこと、そのポイントについてお話していきましょう。

 

パニック障害に使用される薬とは

 

パニック障害になり精神科や心療内科に行くと特殊な病院は別ですが、ほぼ100%の割合いで状況や状態に応じた向精神薬が処方されます。

 

いま現在、なにかしらの向精神薬を服用されている方であれば認識があるかと思いますが、処方される向精神薬は大きく3つの種類に分かれます。

 

それは、パニック障害でまず最初に処方されるものとしてSSRI、不安を抑えるのに使われる抗不安薬、抗うつ薬、という3つです。

 

SSRIはパキシル、ルボックス、デプロメール、ジェイゾロフトあたりが良く処方されますね。

 

抗不安薬としては、ソラナックス、ワイパックス、ランドセン、セルシン、メイラックス。

 

そして、うつ傾向にあるときに処方されるものとして、アナフラニール、トフラニール、ノリトレンといったところでしょうか。

 

これらは何種類か一緒に処方されるときもあれば、1~2種類のみ処方されるときがあります。

 

理由も後ほど述べますが、いずれにせよ何かしらの向精神薬は精神科や心療内科に行ったとき、診断(診察)とセットで処方されます。

 

精神科や心療内科が存在している理由

 

精神に強い支障をきたしている時、また心の病に陥ったとき、回復させるべく真っ先に浮かぶ選択肢は精神科や心療内科ではないでしょうか。

 

これは日本のシステムがそのような選択肢となるよう設計されているからであり、「何かあれば病院へ」という医療信仰へつながっている部分でもあります。

 

さて、多くの方は治療するため、治すため、回復させるために精神科や心療内科を受診すると思いますが、実は精神科や心療内科というところは治療や治すところ、回復させるところではありません。

 

ややショックを受ける表現かもしれませんが、精神科や心療内科という、いわゆる病院では精神に支障をきたしている状態、心の病を治すことはできません。

 

ではいったい何をするところなのか?その存在理由はなにか?というところですが、精神科や心療内科は主に、

 

診察しその結果を元に向精神薬を販売している施設

 

です。

 

よく聞く話ですが、悩んでいること、つらいこと、苦しいこと、アドバイスが欲しいことなど医師に相談したところ、話を聞いてくれなかった、これといったアドバイスはもらえなかったということがあります。

 

先ほど述べたことですが、精神科や心療内科は診察した結果を元に向精神薬を販売している施設ですので、深くまで話を聞くという業務はありません。

 

医師が話を聞いてくれなかった、適切なアドバイスをもらえなかった、というのはこのような理由からであり、そもそもの役割が違います。

 

精神科や心療内科に別枠として心理カウンセラー、セラピストが常駐しているときがありますが、それはこのような理由からなんですね。

 

ですので、医師に悩みやつらいこと、苦しいことを相談すると無下にあしらわれることも多く、傷つくことも多々あります。

 

向精神薬を処方して感情や気分を落ち着かせる対処療法をおこなうのが精神科や心療内科

・話を深く聴きながら場合によって心理療法をおこない根本からの回復を目指すのが心理カウンセリング、各種のセラピー

 

といった2つの違いを覚えておき、使い分けをすることが大切です。

 

減薬・断薬をおこなう上でのポイント

 

こちらもちょっとショックな内容となるかもしれませんが、精神科や心療内科の医師というのは基本、減薬・断薬の方法を知りません。

 

各種の向精神薬を組み合わせて増やす知識はあるのですが、減薬と断薬の方法、ポイントなど学ぶところがないので、知識として持ち合わせていないんですね。

 

稀に減薬・断薬の知識や方法を別途学び実践される医師もいますが、本当に稀な存在です(数少ない断薬クリニックなど)。

 

ですので、本格的に減薬・断薬をおこなっていこうとした際に方法がわからず、どうしていいか?途方に暮れることも少なくありません。

 

ここでは参考になるよう、減薬・断薬におけるポイントなることについて解説していきましょう。

 

減薬・断薬におけるポイントですが、

 

・いきなり服用を止めない、一気に減らさない

・とにかく汗をかくことが重要

・個人差はあるが離脱症状を理解しておく

・身体から成分が抜けるのは時間がかかる

・苦しさ、つらさから減薬・断薬を諦めない

 

となっています。

 

では、ここからはポイントをひとつずつ解説していきましょう。

 

いきなり服用を止めない、一気に減らさない

 

断薬・減薬を決意したとき、いきなり服用をすべて止めてしまう、服用する量を一気に減らしてしまうことがあります。

 

これには個人差があり、すべて止めても一気に服用を減らしても弊害がない場合もありますが、多くは身体に大きな負担がかかってきます。

 

服用期間が長ければ長いほど身体自体、向精神薬が身体に入ってくることに慣れていますので、いきなりすべての服用を止めてしまったり一気に減薬すると、身体は混乱しあらゆる症状がぶり返す可能性があります。

 

強烈なめまい、耳鳴り、しびれ、手足の震え、幻聴、幻覚、頭痛、吐き気、心臓の痛み、過呼吸、など様々な症状が押し寄せる可能性がありますので、すべての服用を止める、一気に減薬することはおすすめしません。

 

方法としては、いままで服用していた向精神薬を4/5、3/4くらいにしてみる、朝昼晩と服用していたものを2~3日に一度は昼だけ抜く、など少しずつ減らしていくことが大切です。

 

いきなりすべて服用を止めること、一気の減薬により強い症状が巻き起こり、減薬や断薬を諦めてしまうケースもありますので、慎重におこなうのがベストです。

 

とにかく汗をかくことが重要

 

向精神薬の成分というのは脂肪に溜まります。

 

身体に溜まった成分を適切に抜いていくには、適度に汗をかく習慣をつけることが大切です。

 

適切な汗のかきかたとして利用したいものは、

 

・よもぎ蒸し

・低温サウナ

・岩盤浴

 

となっており、よもぎ蒸しは民間の施設で提供しているところもありますし、よもぎ蒸しセットなど販売もしているので、それらを調べて利用するのが良いでしょう。

 

低温サウナは民間ではあまり設置しているところがなく、断薬クリニックなどに設置しています。

 

ちなみに高温サウナは短時間で急激に体温を上げ発汗させますので、体内に溜まった脂肪の排出には向いていません。

 

岩盤浴ですが、こちらはスーパー銭湯や大型の温泉などに設置しているところが多々ありますので、調べて足を運ぶと良いでしょう。

 

運動で汗を流すのも良いですが、長くじっくりと汗をかくことで向精神薬の成分は排出されていきますので、どちらかというと上記にあげた方法が排出には適しています。

 

個人差はあるが離脱症状を理解しておく

 

断薬・減薬を始めると、個人差はありますが離脱症状が現れることがあります。

 

先に述べましたが、めまい、耳鳴り、しびれ、手足の震え、幻聴、幻覚、頭痛、吐き気、心臓の痛み、過呼吸、倦怠感、疲労感などが断続的におこり、苦しくつらい状態を経験します。

 

離脱症状があまりに苦しくてつらいため、改めて服用を再開してしまう人もいます。

 

そうなると脳含め内臓に強く負荷がかかり続けるので、それが原因で違う病気に発展することも考えられます。

 

離脱症状は必ずおこるものではありませんが、離脱症状を感じたら減薬のペースを落とす、違う薬を減らすなど、状態に応じて変えていくことが大切です。

 

身体から成分が抜けるのは時間がかかる

 

服用期間が長ければ長いほど体内に溜まった向精神薬の成分は排出されるのに時間がかかります。

 

体質にもよりますが、服用期間が短くても排出に時間がかかることがあり、この部分は個人差と言えるでしょう

 

成分がなかなか体内から抜けていかない、離脱症状が起こり続け苦しい、などで服用を再開してしまうことがありますが、ここは我慢が必要です。

 

成分は体内から抜けずつらく苦しい思いをすることもありますが、減薬・断薬を成功させた人たちによると、こんなにも身体と精神が楽な世界があるんだ、と感じるようです。

 

生みの苦しみとは言いませんが、新たな世界に行くためにはつらく苦しいながらも歩き続ける忍耐が必要と言えるでしょう。

 

苦しさ、つらさから減薬・断薬を諦めない

 

上のほうでも何回かお話していますが、減薬・断薬による離脱症状の苦しさから諦めてしまう人もいます。

 

諦めたら一瞬は楽になりますが、その分身体には負荷がかかり続け、身体における新たな病気が生まれる可能性も否定できません。

 

しかし、つらくても苦しくても諦めず、ちょっとずつでも前に進み続けていけば必ずつらさ、苦しさは終わりを迎えます。

 

いかに辛抱強く前に進み続けるか、耐えながら前を向き続けられるか。

 

このあたりは重要なポイントとなりますので。

 

減薬のペースを落とす、減薬する薬を変えるなど、うまく折り合いをつけながらおこなっていく必要があります。

 

終わりに

 

今回は減薬・断薬について必要となるポイントについてお話をしてきました。

 

もしかしたら「大変そうだな」「苦しそうだなぁ」と感じたかもしれませんね。

 

最初にも述べた通り、パニック障害を根本から治していくためにはどこかのタイミングで減薬・断薬は必須となります。

 

まずは減薬・断薬の必要性を理解すること、本当に少しずつ前に進むのを意識すること。

 

減薬の先、断薬に成功すれば、見違えるような世界が待っていますので。

 

p.s パニック障害改善への近道を知りたい人はいませんか?

 

パニック障害の完治・改善が進んでいくのは2通りあります。その2通りとは、

 

・パニック障害の完治・改善まで遠回りしていくか

・パニック障害の完治・改善まで近道をしていくか

 

というものです。

 

私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。

 

それはなぜか?

 

パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。

 

そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。

 

個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。

 

パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。

 

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本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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