恥を恐れず自意識過剰を手放すことでパニック発作は勝手に離れていく

 

こんにちは。

パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。

 

人間は恥をかくことをとても嫌がる生き物です。

 

多くの人は恥をかくことを極度に恐れ、自分が恥をかかないため場合によっては他人を傷つけてしまうことさえあります。

 

逆に言うと、恥をかくことを極度に恐れない、ある程度恥をかくことを許容できれば人生そのものが生きやすく、困難も乗り越えやすくなります。

 

そして実は、恥をかかないように頑張ってしまう事とパニック発作が起こることには因果関係があるんですね。

 

今回は、そんな因果関係にある恥とパニック発作について紐解いていきましょう。

 

恥を恐れる気持ちがパニック発作を引き寄せる

 

当たり前のことですが、進んで恥ずかしい思いをしたい、恥をかきたいという人はいません。

 

笑いを取りたいと思う芸人さんやタレントさん以外、なかなかいないのではないでしょうか。

 

人間には「プライド」というものがあります。

 

恥をかくということはその「プライド」を著しく辱める行為であり、多くの人は出来るだけ恥をかかないように努力しています。

 

パニック障害に陥る人は頑張り屋さんで努力家、真面目な性格が多く、過度に繊細でデリケート、そして恥をかくことを極度に恐れます。

 

例えば外出時、パニック発作の予兆がした時など家族や友達など近くにいなければ自分でなんとかしようと考え、しかしなかなかうまくいかず悪化してしまう。

 

また、電車内などでパニック発作の予兆がして具合が悪くなった時にも誰にも言えず我慢してしまい悪化してしまう。

 

など色々な場面を想定できますが、ここで頭に浮かぶのは、

 

「パニック発作が起きて周りの人に変な目で見られたらどうしよう・・・」

「具合が悪くなりすぎて気を失ってしまったら恥ずかしい・・」

「気分が悪くなりここで座り込んだら変な人って言われてしまう・・」

 

というような、出来るだけ「恥をかかない」ように行動してしまう、恥から逃れるように努力してしまうということではないでしょうか。

 

そしてその結果、より不安に飲み込まれてしまい悪化の一途をたどってしまうということです。

 

これは違う言いかたをすれば「自意識過剰」ということになり、人の目を気にしすぎる結果最悪の事態に陥っていると言えるでしょう。

 

人間は他人に対してそれほど冷たい生き物ではありません。

 

困っている人をみかけたら率先して助けようとする人は多くいますし、他人といえど気持ちに寄り添ってくれる人もいます。

 

あなたも、もし困っている人、助けを求めている人がいればできる範囲で助けようとするのではないでしょうか?

 

それと同じで、予期不安などで具合が悪くなったとき、パニック発作が起きたときに恥をかかないように努力するのをやめ、自意識過剰を手放して他人に助けを求めることができれば、そこに安心感が生まれます。

 

また、

 

「他人に頼ってしまった」

「自分でなんとか出来なかった、情けない・・・」

 

という考えが頭に浮かんでしまうこともありますが、違う見方をすると自分でなんとか出来ないほど苦しかった、他人に頼るほどツラかった、と捉えることができます。

 

苦しいときやツラいときに自分で乗り越えようとするのではなく、恥を恐れず他人に助けを求めることができれば、苦しさやツラさは半減します。

 

そして、誰かが助けてくれたという安心感が生まれると、パニック発作が起こることはありません。

 

パニック発作、予期不安を撃退させていくためにも「恥をかかない」という選択を取り消し、他人にどう見られるか?という自意識過剰を手放していくことが大切です。

 

恥をかくことを恐れない、自意識過剰を手放すコツとは

 

先ほどもお話しましたが、人間は恥をかくのを極度に恐れる傾向にあります。

 

そのような傾向があるため、恥をかくのを恐れなくする、自意識過剰を手放すのは少し難しく思うでしょう。

 

ですが、これらを上手く手放していくにはちょっとしたコツがあり、それを実践していくことで気兼ねなく周囲に頼れるようになります。

 

そのコツというのは、

 

・他人に甘えることを許容する

・「人は心配してくれる生き物だ」と認識する

・頼ることで最悪は乗り越えられると考える

・頼るのは恥ずべきことではないと切り替える

 

というものです。

 

ここからは説明を含め上記4つについてお話していきましょう。

 

他人に甘えることを許容する

 

心の病に陥る多くの人はうまく他人に頼れなかったり他人に甘えることができない傾向にあります。

 

頼れない、甘えられないことですべてを抱えて込んでしまい、追い詰められることで心の病へと陥ってしまいます。

 

パニック障害など心の病を克服していくには、どこかのタイミングでそのような傾向の方向転換が必要となります。

 

勇気を持って他人に頼ること、他人に甘えてみることを許容することで見える世界が変わり、生きやすくなることは確かです。

 

あまり難しく考えず、自分自身を楽にするため、ちょっとずつ他人に甘えることを許容していきましょう。

 

「人は心配してくれる生き物だ」と認識する

 

優れない顔色をしていたり体調が悪そうにしていると、他人といえど多くの人は心配して手を差し伸べてくれます。

 

よほどのことが無い限り怪訝な顔をしたり無視することはなく、早く体調が良くなるようにと何かしら促してくれるものです。

 

パニック障害など心の病に陥る人の多くは真面目な性格で人のことを考えるあまり、

 

「他人に対して迷惑をかけてはいけない」

「自分のことで人に心配をさせてはならない」

「人に心配をかけず自分でなんとかするべきだ」

 

といった考えかたをしやすいものです。

 

ですが、多くの人の心の奥底には「人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」という見えない願望があり、なにかあれば手を差し伸べようという気持ちがあるものです。

 

その見えない願望、気持ちがあるからこそ身内や知り合いはもちろん、他人のことさえも心配するという発想が生まれるんですね。

 

もしあなたに何かが起こり他人があなたに手を差し伸べたとしても、他人というのはそれほど迷惑に思っておらず、むしろ手を差し伸べられて良かった、最悪の事態にならなくて済んだと考えるものです。

 

他人を思いやる力があるからこそ、他人に対して温かく寄り添えるのが人間です。

 

ですので他人に迷惑をかけてはいけない、心配させてはならないといった心のブロックは取り外してしまいましょう。

 

いきなりは難しいかもしれませんが、ちょっとずつちょっとずつ心のブロックを外していくことでより生きやすくパニック障害の改善も早まります。

 

頼ることで最悪は乗り越えられると考える

 

自分に厳しく他人を優先してしまう人ほど、他人に頼ることを避ける傾向にあります。

 

また、“他人に頼ることは自分の弱さを認めることになる”といった隠れた恐れもあることが多く、より他人に頼りづらいと言えるでしょう。

 

しかし、自分ひとりではできないことでも、誰かが手助けしてくれたり介入してくれることで乗り越えられることは多々あります。

 

自分ひとりでは時間がかかってしまうことでも、他人のサポートがあることで早く解決する、状況を切る抜けられることもあるでしょう。

 

他人に頼ることに恐れがあるとなかなか一歩踏み出すのに勇気が必要ですが、勇気を持って一歩踏む出せると最悪の結果を免れることも良くあることです。

 

例えば、いきなりのパニック発作に襲われた場合、パニック発作の対処法など心得ていれば切り抜けられますが心得が無い、もしくは対処法を知らない場合は発作が収まるのに時間がかかり、最悪は倒れてしまい救急車という事態も考えられます。

 

しかし、パニック発作が起きても慌てず近くの誰かに頼る、自分の状況を伝えられるとその人は最大限のサポートをしようと考え、最悪を回避できる可能性は高まります。

 

また、日頃から少しでも他人に頼る習慣をつけておくと物事を乗り越えるスピードもあがり、自分への負担も軽減されるというメリットもあります。

 

少しでもちょっとでも一歩ずつでも、他人に頼ることを自分に許していきましょう。

 

そうすることでパニック発作や予期不安から切り抜けられるのはもちろん、生き方そのものが楽になっていきますので。

 

頼るのは恥ずべきことではないと切り替える

 

あなたが小さい頃、両親や親に近い存在の人から、

 

「人に頼るのは恥ずかしいことだ」

 

もしくは、

 

「人は裏切るから人を頼りにしてはいけない」

 

など言われたこと、伝えられたことはありませんか?

 

“人に頼るのは恥ずかしいことだ”というのは一見教育的に見える言葉ですが、これは将来的に人に頼ることを躊躇させる、ある意味呪いの言葉と言えます。

 

記憶に残っていないこともありますが、もしあなたが他人に頼るのに恥ずかしさを感じている場合、小さい頃の記憶に刻まれた可能性があります。

 

また、人間は小さい頃に様々な影響を受けやすいので、両親ではなく他の誰かの言動やテレビ、ドラマ、漫画などの影響を受けている可能性も考えられるでしょう。

 

ですが、先ほども少しお話しましたが、多くの人の心の奥底には頼ってほしい、手を差し伸べたいという願望が眠っていますので、誰かに頼ることは恥ずべきことではありません。

 

むしろ言いかたを変えると、誰かを頼ることで心の奥底にある願望が叶うことになるので、頼って助けてもらう+助けることができて願望が叶った、というwin-winの関係性が生まれます。

 

そのような観点を持って他人に頼るの恥ずかしいことではなく、win-winの関係であると考えることができれば気持ちが軽くなります。

 

最初はうまく出来なくても進んで他人に頼ってみる、他人に助けを求めることで、より早くあなたが望む良い結果につながっていきます。

 

終わりに

 

最初のほうにも述べましたが、人は恥をかくのを恐れる、恥をいかに回避するか?に全力を投じます。

 

他人に頼ることは恥ずかしいこと、避けるべきだという考えは最悪の結果を引き寄せやすく、生き辛さも助長されてしまいます。

 

ツラいとき、苦しいとき他人に頼るのは恥ずかしいことではなく、それは自分自身を自分で助ける行為であり勇気のある行動です。

 

苦しい、ツラい、キツイなど、予期不安やパニック発作に襲われたときには他人を頼ることも視野に入れることで、パニック発作から逃れられるなど問題解決も早まります。

 

ぜひ勇気を持って恥を恐れず、他人に頼るクセをつけていきましょう。

 

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私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。

 

それはなぜか?

 

パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。

 

そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。

 

個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。

 

パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。

 

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本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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