こんにちは。
パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
パニック障害を完治・改善させていくためには家族やパートナーの協力、手助けがあると心強いものです。
家族やパートナーに何かしらの補助をしてもらったり寄り添ってもらえると孤独感は薄れ、前に進むための力強さも生まれます。
ですが、パニック障害を家族やパートナーが心から理解することは難しく、寄り添うこと自体が難しいという声を聞くことがあります。
今回は、家族やパートナーといった周りの人ができる、パニック障害への寄り添いかた、協力の仕方についてお話をしていきます。
目次
ご家族やパートナーが上手に寄り添うには
パニック障害というのはパニック発作に代表される動悸や手足の震え、冷や汗、過呼吸、離人感、めまい、立ちくらみ、悪寒、吐き気、など人によっては様々な症状が表れ、本人はもちろん、近くにいる家族やパートナーも混乱することは多いものです。
また、混乱し慌ててしまった結果、パニック障害の本人に対して過剰に励ましたり過度の心配、叱責したりと間違った対応をしてしまい、溝ができてしまうこともあるので注意が必要です。
ご家族やパートナーが上手に寄り添い、適切な対応ができればパニック障害の本人は安心しパニック発作から抜け出すこともできますし、パニック障害の完治・改善に向けて希望を抱くこともできるでしょう。
では、どのような寄り添いかた、対応が適切なのか?下記にあげてみました。
・ご家族やパートナーがまず慌てない
・背中に手を置く、または手を握る
・呼吸を整えるサポートをする
・パニック発作解消のサポートをする
・穏やかにゆったり接する
・孤独にさせない
・気分転換やストレス解消をする
ご家族やパートナーの寄り添いかた、対応としては約7つに分類されます。
では、ここからはひとつずつ説明をしながらお話していきましょう。
ご家族やパートナーがまず慌てない
これはまず基本となりますが、ご家族やパートナーは慌てないようにしましょう。
パニック発作が起きたとき、起きた本人は不安や怖さで気分が動転し気が滅入り、苦しさやツラさが先行しますので、余裕がありません。
ここでご家族やパートナーまで気分が動転し慌ててしまうと、本人は余計に不安や怖さが膨らんでしまい、パニック発作が長引く可能性があります。
パニック発作が起きた、予兆がしたらまずご家族やパートナーはひと呼吸おき、気持ちを整えましょう。
気持ちを整える、落ち着くことができたら慌てることも混乱することもありませんので、そこから適切な対応に入っていきましょう。
背中に手を置く、または手を握る
パニック発作が起きた、予兆を感じている本人は不安と怖さの渦中にいて、落ち着く余裕がまずありません。
そのようなときは、ご家族やパートナーは優しく背中に手を置いたり、手を握るなど安心感を与えてあげるようにしましょう。
背中や手から伝わる温もりで徐々に安心感を覚え、段々と落ち着きを取り戻していきます。
背中に手を置く、手を握るのが難しい場合には近くにいてあげる、一緒にその場にいてあげるだけでも安心感を覚えますので。
“一緒にいる、ひとりにしない”という気持ちを持ち接することで、大きな安心感が生まれます。
呼吸を整えるサポートをする
パニック発作から早く抜け出す、不安や怖さを軽減するには呼吸を整えることが大切です。
パニック発作が起こると多くの人は背中を丸め浅い呼吸をになってしまうので、なかなかパニック発作から抜け出すことができません。
ですが、背中を真っすぐにし深い呼吸を繰り返すことでパニック発作は和らいでいき、落ち着きを取り戻します。
パニック発作が起きたとき、もしくは予兆の際背中が丸まっていれば真っすぐにしてあげ、深い呼吸がしやすい体制に整えてあげましょう。
そして、できれば一緒に深い呼吸を実践し、寄り添いながら一緒におこなうのが良いでしょう。
おススメの深い呼吸についてはこちらで説明していますので、併せてご覧ください。
過呼吸発作のときもご家族やパートナーが一緒に深い呼吸をしてあげることで気分が安定し、過呼吸発作から抜け出しやすくなりますので、見本として一緒におこなうのがベストです。
パニック発作解消のサポートをする
本人にパニック発作が起きたとき、そこから抜け出しやすくするためにパニック発作解消のサポートをしてあげるのも有効です。
多くの人はパニック発作が起きたとき、意識がパニック発作に集中してしまい混乱し自己を保つことが困難になります。
そこで、パニック発作から意識を逸らすために例えば本人の名前、生年月日、友達の名前、友達の生年月日、親や兄弟の名前、生年月日、好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きな動物、嫌いな動物、など色々と質問をしてあげます。
パニック発作の対処について、こちらも記事がありますので併せてご覧ください。
いくつか質問を投げかけるとそちらに気を取られ、パニック発作に意識が向かなくなります。
また、併せて呼吸も整えられるよう見ていてあげると良いでしょう。
穏やかにゆったり接する
最初のほうでも述べましたが、ご家族やパートナーの方がまず落ち着き、対応する必要があります。
ですが、頭では落ち着いているつもりでも態度や動作、言動などに焦りや混乱が生じていると、パニック発作の本人はなかなか落ち着くことができません。
できるだけ口調は穏やかに、ゆったり接してあげることで気分が整理されていき、落ち着くを取り戻していきます。
自分が焦っているな、はやくなんとかしようと急いでいるな、と感じたら、わざと動作をゆったりにしてみましょう。
わざとゆったりした動作をすることで意識はゆったりした動作に向き、その動作によって少しづつ余裕が生まれてきますので。
焦ったり急ぐ必要はありませんので、穏やかにゆったりした動作を念頭に置きましょう。
孤独にさせない
多くの人はパニック障害に陥ると孤独感に苛まされます。
ご家族やパートナーの理解が及ばない、疎ましく思う態度や言葉、しっかりしなさいなどの叱責を浴びると本人は委縮してしまい、ますます孤独に陥ります。
多くの場合、孤独と言うのは自己否定、自己拒絶、希死念慮、離人感などにつながり、生き抜く希望を無くしてしまい、生きている意味さえ失う可能性があります。
人間は経験したこと、体験したことがないと物事を理解することができず、イメージすらできません。
ですが、それは当然のことですので気に病むことはありませんが、理解しようとする、わかろうとする気持ちや姿勢は重要であり、常に味方でいる気持ちが望まれます。
ご家族やパートナーが理解してくれようとしている、わかろうとしてくれている、という姿勢や態度はパニック障害の本人において非常に大きな希望となり、パニック障害完治・改善へのゴールは近づきますので。
ぜひ、孤独を感じさせないよう寄り添いながら、理解しようとする、わかろうとする気持ちを持って接していきましょう。
気分転換やストレス解消をする
ここまでご家族やパートナーの寄り添いかた、対応の仕方についてお話してきましたが、いざパニック障害に接していく、対応していくと強いストレスや心的負荷、疲労に襲われることがあります。
いくらご家族、パートナーといえどストレスや心的負荷、疲労が無く完璧に接していくのは無理があります。
人間ですので時には力を抜く、気分転換やストレス解消をするなど、リラックスする時間も大切です。
ストレスや心的負荷、疲労は身体を動かすことで解消され、心地よい疲れが逆にリラックス効果を促すことがありますので、長めの散歩やウォーキング、軽めのジョギングなど良いかもしれません。
趣味があれば没頭する時間を作るのも良いですね。
また、ご家族やパートナーが女性であればお友達とおしゃべりする、美味しい物を食べる、カラオケに行く、日帰り温泉に行ってみるなども心が充実します。
男性であればスポーツ観戦に行く、適度に身体を動かす、好きな本を読む、ひとりでボーっとする、など良いかもしれません。
少しの間だけでもわざとパニック障害のことを頭から切り離す時間を作ることで気分はリセットされ、気持ちは安定し、心に余裕も生まれます。
自分を守っていくためにも、自分自身を自由にする時間を設ける工夫をしていきましょう。
終わりに
今回はパニック障害のご家族やパートナーの寄り添いかた、接しかたなどについてお話してきましたが、どうでしたか?
ご家族やパートナーの存在というのは大きく、パニック障害のご本人の勇気や希望になりますし、前に進んでいく原動力にもなります。
パニック障害のことを理解しようとする、わかろうとする姿勢も大切ですので、タイミングを見てパニック障害について学ぶことも重要です。
ですが、身体を労わったりうまくストレス解消することも重要ですので、上手に気分転換を図る工夫もしていきましょう。
一緒に歩む態度でいること、一緒に戦う覚悟でいること、それを示していくことでパニック障害の完治・改善へのゴールは近づいてきます。
p.s パニック障害改善への近道を知りたい人はいませんか?
パニック障害の完治・改善が進んでいくのは2通りあります。その2通りとは、
・パニック障害の完治・改善まで遠回りしていくか
・パニック障害の完治・改善まで近道をしていくか
というものです。
私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。
それはなぜか?
パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。
そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。
個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。
パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。
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