今は最悪と感じていても人生はどこからでも好転できますよ、というお話

 

こんにちは。

パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。

 

今回は、最悪と感じることが続いてもそれを好転させて気持ちを楽にしていく、パニック障害を克服していく、ある事例を通してお話していきましょう。

 

普段生活をしていて、最悪と感じる時ってあると思います。

 

パニック障害の方であれば、

 

・予期せぬところでパニック発作が起きた

・今日こそ○○へ行こうと思っていたがどうしても行けなかった。

・通勤途中に苦しくなり駅のトイレに避難した

・パニック障害の大変さを旦那さんが理解してくれない

・仲の良い友人に「心の病は気の持ちよう」など言われた

・不安感が強く1日中不安定に過ごした

・運転中にパニック発作が起きかけてとても怖い思いをした

 

などなど、パニック発作は予期不安、広場恐怖などにまつわることで最悪と感じるかもしれません。

 

それが何日か続いたり、頭から離れなかったり、悶々と不安が消えない日々を過ごすのはとても辛いことですよね。

 

一瞬楽しい、嬉しいことがあり嫌な感覚を忘れることができても、ふとした瞬間に湧き上がってくることもあるでしょう。

 

あまりに不安などが強くなりすぎてしまい、場合によっては不眠に陥る、食事が喉を通らないということもあります。

 

ここからは、そのような最悪な状態をうまく好転させ、パニック障害事態も改善させた事例をお話していきますね。

 

都内で人気美容院を営むAさんの物語

 

私に美容師のAさん(男性)からカウンセリング依頼が来たのが、かれこれ8年ほど前。

 

Aさんはご結婚されており、都内でひっきりなしに予約の電話が入る人気美容院を営まれていました。

 

いまはすっかりパニック障害が改善され、美容院がお休みの日は奥様と一緒に美味しいものを食べにお出かけし、季節によっては好きなところに旅行に行かれています。

 

Aさんはもちろん奥様も美容師であり、ご夫婦とアルバイト1名で美容院を切り盛りされており、売り上げは右肩上がりで過去に1度も不況に陥ったことはないそうです。

 

そんな美容師のAさんですが、元々地方に暮らすお母様が強い不安症、心配性であり、それがゆえにAさんが幼少期の頃から不安の種を投げつけられていたと言います。

 

不安症、心配性というのは遺伝するものではありませんが、親が常に不安を抱えていると、その子どもは体質的に不安を強く感じることがあります。

 

Aさんはまさにその典型であり、物心ついたときから何かにつけて不安、心配を感じるようになっていたんですね。

 

また、お父様がとても教育熱心な方で、教育については常に口出しをし、場合によってはAさんに対する暴力もあったとのことでした。

 

初めてのカウンセリングでのAさんの様子

 

Aさんご本人ではなく奥様からカウンセリング依頼のご連絡をいただき、出張カウンセリングの形式で美容院のほうにおじゃますることになりました。

 

奥様も付き添いということでご一緒にカウンセリングを受けることになりました。

 

カウンセリング時間となり美容院におじゃまし、最初に目に入ってきたものは、美容師のAさんは立ち上がれずに床に寝たきりという光景でした。

 

もちろん普段は普通に起き上がり歩くことができるのですが、ここ最近の強烈な予期不安、得も言われぬ恐怖感から時々床に寝転んでしまうという状態です。

 

Aさんは元々色白ではあるのですが、あまりに強い不安感から顔色は青ざめ、息をするのもやっとで言葉を交わすのもままなりませんでした。

 

奥様がAさんの近くに寄り添い、Aさんが話したいことを奥様が聞き取り、それを私に伝えるという形でカウンセリングを進めていきました。

 

少しずつ少しずつAさんが口を開くのを奥様が聞き取り、私がそれを奥様から確認し、これまでの過去や状況、ここまでに至る経緯などを把握し傾聴し、その日のカウンセリングは終わりました。

 

Aさんは普段、美容師であり経営者でもあるので気を張っており自分を奮い立たせ、美容師として働いているときは調子が悪い態度など一切見せないよう努力しているそうです。

 

ですので、当時はお店がお休みのときはこれまでの身体的な疲労と精神的な疲労が重なり、身体が動かない状態となっていました。

 

カウンセリングの中で気がついた3つのこと

 

初めてのカウンセリングが終わり、それからもしばらくはお店がお休みのとき、1週間に1度の割合でカウンセリングは続きました。

 

3週間目くらいまでは寝たきりでカウンセリングを受けていたAさんですが、4週目からはイスに座り奥様を通さなくても話ができるようになり、対面でのカウンセリングが可能となりました。

 

これには奥様も驚いたようで、状況や状態など自ら自分の口でお話するAさんを見て、とても安心したようです。

 

それ以降は毎週のカウンセリングではイスに座り自分の言葉で話し、顔色もそれほど悪くない状態になっていました。

 

いつものカウンセリング中、Aさんがカウンセリングを通し3つのことに気がついたと言い、それを教えてくれました。

 

その内容は、

 

・自分で自分を追い込んでいたこと

・パニック障害は治らないと思い込んでいたこと

・感情は自分でコントロールできるとわかったこと

 

というものでした。

 

Aさんが気がついた3つのことはパニック障害を完治・改善させていくうえでとても重要なことです。

 

この3つのことに気づくこと、知ること、理解することができればおのずとパニック障害の完治・改善は早まります。

 

ここからはAさんが気づいた3つのことについて、少し解説していきましょう。

 

自分で自分を追い込んでいたこと

 

自分で自分を追い込んでしまうというのは、これはパニック障害に限らず心の病では良くあることです。

 

「永遠にこの苦しさが続くのではないか」

「一生この状態から抜け出せないのでは」

「なぜ私ばかりがこんな目にあうんだ」

 

など、考えても答えは出ないことにハマってしまい思考の罠に陥り、どんどんと苦しさがだけが強くなっていく、というものです。

 

多くの人はパニック障害含め心の病に陥ったとき、頭で考えてその答えに辿り着こうとします。

 

ですが、心の病のときの思考力はネガティブ一辺倒になりやすいので、結果自分で自分を追い込んでしまうことにつながります。

 

Aさんはまさにこの思考の罠に陥っていることに気づき、そこから抜け出すことに成功しました。

 

パニック障害は治らないと思い込んでいたこと

 

先ほども述べたように心の病のときの思考はネガティブ一辺倒になりやすく、最適な答えに辿り着くことはできません。

 

その思考の罠から派生し、自分の病は治らないと自分で勝手に決めつけてしまうことがあります。

 

これはいわゆる「引き寄せの法則」とも似ており、「治らない治らない」と常に考えていればそれは現実味を帯び、引き寄せられます。

 

逆にカウンセリングを通し思考の罠に気づき、自分の解釈では治らないと考えていたが、本来は治るべく病だと考えを切り替えたとき、それも現実味を帯びてきます。

 

「治らないもの」と常に考えているというのはいわば自分にかけている呪いです。

 

その呪いの無意味さを知り、自分が持っている回復への力を知ったとき、心の病を打つ砕くことができます。

 

感情は自分でコントロールできるとわかったこと

 

多くの人は感情はただ感じるもので、それをコントロールできることを知りません。

 

感情をコントロールする術を知り、それを実践していくことで、自分の感情をうまく操作できるようになります。

 

押し寄せる不安感、潰されそうになる恐怖感など、感情をコントロールする術を知ることで、それらからいかようにも逃れることができるようになります。

 

感情をコントロールすること、感情を制することでいつしかパニック障害などの心の病は遠ざかっていきます。

 

美容師Aさんのその後

 

最初にカウンセリングのご依頼を受けてから換算して、約1年ほどカウンセリングは続きました。

 

最初の2か月ほどは1週間に1度のカウンセリングでしたが、3ヵ月後からは2週間に1度となり、それ以降は3週間に1度くらいの流れになりました。

 

Aさんですが、最初のカウンセリングからは見違えるほど顔色も良く力強くなり、一切遠出ができなかったのが少しづつ電車で遠出ができるようになり、新幹線にも乗れるようになっていました。

 

外での食事もできなかったのが嘘のように、いまでは評判のお店を見つけては奥様と一緒に食事に行くそうです。

 

カウンセリングを受ける前は美容師としてなんとか気力でお客様と接していたのが、いまでは苦しむことなく会話も弾むようになったとのことでした。

 

パニック障害自体は完治し元気に過ごしていますが、8年経ったいまでも違うお悩みでカウンセリング依頼をしてくれています。

 

時たま最初に会った頃の話をすると、

 

「いや~そんなこともありましたね、あの頃は・・・」

 

と、少しはにかみ、過去の思い出として頭の片隅にあるようでした。

 

「人は、いつからでも、どこからでも、良くなれる」

 

という、私が好きな言葉があります。

 

今回の事例でお話した美容師のAさんは、まさにその通りに良くなっていきました。

 

終わりに

 

今回は、ある美容師さんの事例を通しお話してきましたが、いかがでしたか?

 

「人は、いつからでも、どこからでも、良くなれる」

 

という言葉は本当にその通りだと思いますし、自分の頭の中で限界を決めない限り、どのような状況からでも好転できるでしょう。

 

・自分で自分を追い込んでいたこと

・パニック障害は治らないと思い込んでいたこと

・感情は自分でコントロールできるとわかったこと

 

美容Aさんが語っていたこの3つの気づきはとても大切なことです。

 

今回のお話が、あなたの回復への援助になれば幸いです。

 

p.s パニック障害改善への近道を知りたい人はいませんか?

 

パニック障害の完治・改善が進んでいくのは2通りあります。その2通りとは、

 

・パニック障害の完治・改善まで遠回りしていくか

・パニック障害の完治・改善まで近道をしていくか

 

というものです。

 

私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。

 

それはなぜか?

 

パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。

 

そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。

 

個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。

 

パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。

 

パニック障害専門カウンセラー三木ヒロシのカウンセリングは下記のリンクからお申込みが可能です。

 

リアル対面でのカウンセリングからオンライン、電話カウンセリング、メール相談など状況や状態に合わせてお選びいただけます。

 

カウンセリングの詳細につきましては下記リンクからご覧ください。

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本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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