こんにちは。
パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
今回ですが、パニック障害を撃退させていくため、適切に逃れるために必要な、これまでとは違う角度からの「マインド」についてお話をしていきます。
今回お話するマインドは、もしかしたらこれまであなたが感じてきたこととはまったく違うニュアンスかもしれません。
しかし、これまで私のカウンセリングを受けパニック障害を完治・改善した多くの人は今回お話するマインドをうまく取り入れ、それを実行していきました。
違う言いかたをすると、今回お話する内容はパニック障害を完治、改善させていくために必要となる柔軟な発想、考えかたとも言えるものなんですね。
では、パニック障害の完治・改善に向けた必要となるマインドとはどのようなものか?
それは、
“今までの自分を捨て新しい自分になる”
というものです。
パニック障害に陥ると多くの人は何でも自由にできていた昔に戻りたい、以前の感覚、状態を取り戻したいと思うものです。
あなたもパニック障害に陥ってしまったとき、そのような考えや思いが頭をよぎったことはありませんか?
不自由なくどこにでも行けて、なにも気にすることなく自然に過ごしていたあの頃に戻りたいと思うのは正常な感覚です。
しかし、ちょっと見かたを変えると昔に戻る、以前の状態を取り戻すというのは、こころや身体にストレスをかけ続けてきた自分に
戻るということです。
こころの負担になっていなかったと感じていたつもりが、知らぬ間にストレスという形でこころに浸食し、パニック発作というアラームを鳴らすまでになった頃に戻るという事です。
それは本末転倒なことであり、そのような状態に戻りたくはありませんよね。
そのような状態に戻ってしまう事を防ぐ、ほぼ無意識でストレスを溜めて密かに苦しんでしまう事がないよう、新たな自分に生まれ変わる必要があります。
では実際、どのように自分を変化させれば良いのか?生まれ変わるために必要なことはなにか?
ここからは自分を変えていくため、ポイントとなる大切なお話をしていきましょう。
目次
自分のなかの「常識・ルール」を変える
パニック障害を適切に改善していくため新しい自分になる、生まれ変わっていくために必要なことは、
これまで守ってきた自分のなかの常識やルールを変える
ということです。
例えば、パニック障害に陥ってしまう多くの人は、
・自分よりも他者を優先してしまう
・頼まれたら嫌と言えない
・力を抜けず頑張りすぎてしまう
・相手の顔色をうかがいすぎる
・本音が言えず溜め込んでしまう
・物事を白か黒かで考える
など、上記のような性格傾向や特徴が見受けられます。
このような自分のなかの常識やルール、性格傾向を真逆に変えていく、変化させていくことが重要なんですね。
変化させていくための少しの行動
しかし、いきなりこれまで培ってきた性格傾向や特徴などを変えていくのは難しいと感じるかもしれません。
一気に変えようとすると心理的負担が強くなり、逆に苦しくなってしまうことがあります。
ですので、自分のペースで少しづつ変化を起こしていくことが大切です。
変化を起こす行動について、ここからお話するような方法が望ましいでしょう。
自分よりも他者を優先してしまう
仕事やプライベートなどで誰かと接しているとき、自分の気持ちを置き去りにして相手の気持ちを優先してしまう。
これは一見、人としての優しさや思いやりがある行為と言えます。相手に良い印象を持ってもらえたり好感を持たれることもあるでしょう。
しかし、相手の気持ちを優先させることでちょっとでもモヤモヤしたり気持ちが滅入るなどあれば、それはあなたにとってストレスの対象となります。
自分よりも他者を優先してしまうのであれば、まずは、
「私は〇〇〇したい」
「〇〇〇のほうに行ってみたい」
「○○○がいまは良いと思うのだけど、どうかな?」
と言う感じに、あなたの気持ちや思っていることを軽めに伝えてみると良いでしょう。
「○○〇すべきだ」「○○〇のほうが絶対良い!」と断言するような言いかたは角が立ってしまうので、やんわりとできる範囲で自分の気持ちを伝えてみます。
少しずつでも伝え慣れてくるとそれは習慣となりますので、他者よりも自分を優先しやすくなっていきます。
頼まれたら嫌と言えない
何かしら頼まれごとをされやすくNOと言えないばかりに抱え込んでしまうことになり、大きな心的負担となっていることはありませんか?
パニック障害に陥る人は頼まれたら嫌と言えないという傾向であることも多く、ストレス過多で時にはうつ状態になることも見受けられます。
このようなパターンの場合も、まずは言葉でやんわりとNOを伝えることが大切です。
「ちょっと自分はいま手一杯なので無理そうです」
「まだ○○○が片付いていないので」
など、言いかたは色々ありますが、少しずつNOを返していきましょう。
人は言われて初めて気がつくことも多いので、これまでは手一杯だとわからずにあなたに頼みごとをしていた可能性もあります。
少しだけ勇気を持って、やんわりとNOを伝えていきましょう。
力を抜けず頑張りすぎてしまう
なにかの物事に対して一生懸命取り組んでいく、頑張っていくことは悪いことではありません。
ですが、力を抜けずいつもフルスロットルで物事をこなしていれば、それだけ心的負担も大きくなり、気がついたらストレス過多でパニック発作や過呼吸が起こる可能性も否定できません。
力を抜けず頑張りすぎてしまうというのは、違う言いかたをすると何か行動したことに対し100点を目指しているとも言えます。
大切なことは、100点という完璧を目指さず60点を目指していく、60点で十分ということを自分に課していく必要があります。
最初はうまくできず気分が悪くなったりイライラするかもしれませんが、結果的にパニック障害が離れていくことを考えると、少しずつでも60点で良いと納得していく気持ちが重要となります。
相手の顔色をうかがいすぎる
家族であれ友人であれ、相手の顔色をうかがい過ぎてしまうがために気を遣い過ぎてしまう、相手に嫌な思いや不快な思いをさせてはならないという気持ちで接してしまうなど。
これらが積み重なると心は疲弊してしまい、いつの間にか余計なことにまで気を遣うようになり気持ちが休まる暇がありません。
そうなると心が休まらない負担からパニック発作は過呼吸発作などが湧き上がることがあります。
このような状況で苦しいとき、大切なことは、
相手のために生きているのではないことを自覚し、この世界の主人公はあくまで自分だと認識する
という考えかたが必要になります。
人間は誰かのために生きているわけではなく、あくまで自分自身のために行きています。
相手の顔色をうかがうのではなく、自分の気持ちをうかがって優先していくことで心の負担は軽減され、いつしか生きやすくなっていくでしょう。
本音が言えず溜め込んでしまう
思ったことや言いたいことを言えない、本音を溜め込んでしまうというのは感情にフタをするということに繋がります。
感情にフタをしてしまうと、行き場を失った感情は不安や怖さ、怒りといった形となり膨らんでいき、予期不安、パニック発作などが誘発されます。
本音が言えない裏側には嫌われてしまうかもという怖さや不安、一人になってしまうという心配があるかもしれません。
本音が言えずストレス過多になっているのであれば、まずはイメージトレーニングから入るのがおススメです。
本音を言いたかった状況を思い出し、イメージのなかで相手に言いたかったことを伝えてみる。
「私は○○○と思う」
「○○○でやってみたい」
など、イメージの相手に繰り返し伝えてみながら慣れていく方法です。
本音を伝える勇気を養うのにイメージトレーニングは有効であり、繰り返し練習していくことで、いつしか相手にもうまく切り出せるようになるでしょう。
物事を白か黒かで考える
これは白黒思考、100-0思考とも言われるもので、白か黒か物事をハッキリさせたいという欲求です。
しかし、現実世界は物事を白か黒かに割り切れないことも多々あり、白黒思考の欲求を持つ人は強いストレスに晒されます。
ここで大切なことは、物事を白か黒かで判断せずにグレーを許容する、曖昧さを許すというのを自分に課すことです。
ハッキリさせないのは気持ちが悪く感じるかもしれませんが、白黒思考が無意識で自分を苦しめパニック障害を誘発しているのであれば、曖昧さを受け入れ白黒思考を手放すことが必要です。
これもなかなかいきなりは難しいので、少しずつ曖昧さを許していくなど自分なりのペースをつかむことがコツとなります。
終わりに
パニック障害を完治・改善させていくため新たな自分に生まれ変わる。
そのためには自分のなかで常識として囚われてきたこと、自分に課してきたルールを取り外し、自分優先にしていくことが大切にななります。
自分の枠組みを取っ払って行動したとき、心の重荷が取れパニック障害が離れていくことも珍しいことではありません。
自分の心を軽くしてストレスを切り離し、パニック障害の完治・改善に向け少しずつ自分の常識を変えていきましょう。
p.s パニック障害改善への近道を知りたい人はいませんか?
パニック障害の完治・改善が進んでいくのは2通りあります。その2通りとは、
・パニック障害の完治・改善まで遠回りしていくか
・パニック障害の完治・改善まで近道をしていくか
というものです。
私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。
それはなぜか?
パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。
そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。
個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。
パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。
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