こんにちは。
パニック障害専門カウンセラーの三木ヒロシです。
今回は、パニック障害を完治改善させてきた人たちの特徴、どういう心構えなどしていくことでパニック障害は完治改善されていくのか?ということをお話します。
私はこれまでパニック障害で苦しむ約8000人ほどの方々のカウンセリングをしてきましたが、その状態は様々でした。
などなど、ここではお伝えしきれませんが、本当に色んな状態や状況にある人たちを見てきました。
何年も病院に通い、多くの薬を飲んでも良くならず、完治や改善について調べてもこれは!というヒントになるものが無い。
ゴールの無いトンネルを歩いているようなもので、いくら歩いても光が見えず、これでは希望も何も生まれませんよね。
私のところに来る方々はどちらかというとパニック障害歴が長く、発症してから20年以上パニック障害ということもザラです。
私と出会う前から数十年もパニック障害なのですから、そうとう大変なことですよね。
私も20代の頃に2回パニック発作を経験していますが、あの感覚と隣り合わせな状況が何十年も続くとなると、言葉では言い表せない辛さや苦しさがあります。
しかし、そのような中でも抱えている状況や状態から抜け出し、今では何不自由なく働いてお金を得ながら夢に向かって人生を歩いている人もいます。
私もカウンセラーという立場上、最悪な状態にいる人たちを見てきましたが、そこから抜け出してこれまでと真逆の人生を手に入れていった姿には驚きを隠せませんでした。
まさに逆転した人たちです。 今では昔の状態がうそであったかのように活き活きとし、カウンセリングというよりもただの雑談をしに私のカウンセリングルームを訪れる元クライアントさんも数多くいます。
”パニック障害は治りにくい、難しい心の病だ”
と言う医師もいるくらいですが、パニック障害を改善し元気になって堂々と自由に楽しく生きている人たちを見ると、治りにくいという事はないのではないか?と考えてしまいます。
目次
パニック障害を完治改善させる7つの特徴
これまでパニック障害を克服し前に進んでいける力を手に入れた人たちは、何も特別な人たちではありません。
普通に暮らしていた会社員の方、専業主婦の方、学生、自営業者の方、スポーツ選手、音楽家、芸能人、芸術家、などなど。
職業などはそれぞれであり特殊なものもありますが、でも普通に生きていること自体はなんら変りありません。 それぞれの事情や背景、過去の体験、トラウマ、人間関係、親子関係など、様々な原因や要因によってパニック障害が発症しました。
中には寝たきりの状態でカウンセリングしたこともありますし、なかなか自身の心の中を話すことができず、無言のままカウンセリングが終わったこともあります。
ですが、カウンセリングを受けていただくと個人差はありますが、それぞれ何かしらの変化が起きていきます。 寝たきり状態から起き上がれるようになったり、少しずつ言葉を出せるようになったりと、少しずつ少しずつ前に向け変化が生まれていきます。
そういった人たちのパニック障害を治して自由を手に入れたい、普通の生活が出来るようになりたい、何不自由なく出歩きたい、という強い気持ちが前に進ませたのでしょう。
そんな、前に進むことができてパニック障害を完治改善した人たちは、どのような心構えをしていたのか? 様々なカウンセリングを通して私が感じた、これはという特徴をあげていきます。例えばこのようなことがあげられます。
おおよそ全部で7つほどありますね。 では、これらを一つずつ詳しく説明していきましょう。
治すという強い気持ちを持つ
「パニック障害が治ったらいいな」
「いつか良くなるだろう」
「必ず良くなるから、それまでは薬でしのいでいよう」
などなど、人それぞれパニック障害の完治改善について色んな気持ちや思い、考え方を持っています。
ですが、中にはどちらかというと治ったら良いな、という感じの希望的観測や、いつか良くなるだろうといった自然まかせ、また、いつか良くなるのを信じ薬まかせ、ということも見受けることがあります。
これらはどちらかというと自然まかせや他者まかせといった傾向にあります。
これまでパニック障害の完治改善を成し遂げた人たちは、実はこういった何かにまかせるという心構えではなく、
”自分がパニック障害を治すんだ”
という強い気持ちを植え付けていた人たちです。
自然や他者がパニック障害から回復させてくれるのではなく、自分自身がパニック障害を起こしていることに気づき、完治改善の道を進んでいくのは自分だとわかっていました。
もちろん最初から全員わかっている訳ではなく、途中から気がつく、段々と理解していくことも多くありました。
良い意味で自分の物事としてとらえ、自分が治すという強い気持ちを持つことはとても大切です。
焦らずにペースを作る
パニック障害を早くなんとかしたい、一刻も早くこの状態から抜け出したい、と完治改善への道を進むうえで感じることもあるでしょう。
一刻も早く治して自由を手に入れるために進もうとしているのですから、これは当然のことですよね。
ですが、パニック障害の完治改善に焦りは禁物です。焦って進もうとすることで身体はある意味拒否反応(びっくり反応)を起こし、身体と心が委縮してしまい、うまく進めなくなってしまいます。
これは向精神薬の減薬や断薬にも言えることなんですが、いきなり服用を止めてしまうと身体は薬の服用に慣れているので不安定感が増し、結果薬を飲み直す、ということがあります。
減薬や断薬は、例えば朝昼晩と1錠飲んでいたものを朝だけ減らしてみる、1錠をサプリメントカッターなどで半分に切って服用するなど、徐々に減らし身体を慣らしていきます。
これと同じように、これまで外出できなかったのにいきなり外に飛び出したり、いきなり電車に乗ろうとしたり、控えていたことをやろうとすると、身体と心は対応しきれなくなり、結果元に戻ってしまう、ということが起こり得ます。
最適なペースというのは、例えばですが、
1、外出恐怖であればお出かけ用の服にまず着替える
2、その後、家の玄関を開けて一歩だけ外に出てみる
3、それに段々と慣れてきたら2歩3歩と遠くに行ってみる
というようなペースです。
焦らず自分のペースを見つけ、ペースを乱すことなく進むことが大切です。
発する言葉に気をつける
普段何気なく言っている言葉、しゃべっている言葉はありませんか?
実は言葉というのは怖い一面があり、発する言葉には気をつける必要があるんですね。
「引き寄せの法則」というのを聞いたことがあると思います。
これは意識したものが脳にインプットされ、脳はインプットされたものを空間から探しだし導き寄せるという現象です。
私たちが使う言葉というのは脳にインプットされやすく、引き寄せの法則が発生しやすくなります。
例えばですが、自分は頭が悪いとつぶやくと脳にそれがインプットされ実際に頭の回転が悪くなったり、何も良いことなんてないとつぶやくと、悪いことばかり目につく、ということが起こります。
ですので、普段からパニック障害は治らないとつぶやくと実際に治りづらくなってしまったり、パニック発作が収まらないと思うと実際に収まりにくくなる、という現象が起こります。
無理にポジティブになることはありませんが、普段から自分はどのようなことを言葉にし、どのようなことを思っているのか?把握することが必要です。
自責や他責を無くす
パニック障害になってしまったことで、
「なんでこんなこともできないんだ!」
と自分を責めてしまったり、
「あいつのせいでこんな苦しい思いをしている!」
と起こったできごとに対し他人を責めたりしていませんか?
パニック障害が起こるのは、そこには人それぞれ様々な理由や事情、原因や要因があります。
それを自分が悪いと捉える人もいれば、他人から受けたできごとから自分はこうなった、と捉える人もいるでしょう。
パニック障害を完治改善させた人たちの中にも最初はそういったことを考え、自分を責めたり他人を恨んでいた人もいます。
これはとても大切なことなのですが、起こったできごとはどうあれ、自分を責めても他人を責めても、何も変わることはありません。
他人に対して勇気をもって被害を被ったことを伝えても、本人は反省するかもしれませんが起きた現象やできごとに変化はありません。
また、自分を責めるとそれだけ傷つきますし、他人を恨んでも悶々としてしまい、気分が晴れることもないでしょう。
重要なことは、過去に起こったこと、体験した現象や体験、苦しくてつらかった日々に見切りをつけること、良い意味で起こったことを諦めることです。
これは何もなかったと考えなおし、無理に気持ちや心を納得させることではありません。
自分を責めても他人を恨んでも何も進みませんし過去は変わりません。嫌だったできごと、苦しかった体験などに見切りをつけ、そのエネルギーを完治改善に向けていくことが重要です。
完治改善する原理原則を理解する
パニック障害が完治改善していく過程には、実は原理原則があります。
その原理原則というのは、
パニック障害は振り子のように完治改善していく
というものなんですね。
振り子の原理というのは、例えば右に振れたら今度は左に振れ、また右に振れ、また左に振れ、ということを繰り返します。
そして最終的には振り幅が段々と少なくなり、最後には止まります。それと同じ原理がパニック障害の完治改善にも起こるんですね。
適切な方法でパニック障害の完治改善を進めていくとパニック発作や予期不安などが減り、少しずつ楽になっていきます。
緊張も薄れてきて身体が楽になっていくので、心から安心するかもしれません。
ですが多くの場合、しばらくすると改めてパニック発作の予感や予期不安が出ることが多く、安心したのも束の間、また不安定になってしまうことがあります。
この状況になると何人かの人は、
「結局パニック障害は治らないのか」
「これまでやってきたことは無駄だったのか!」
という気持ちになり、自暴自棄になってしまうこともあります。
しかし、そうではありません。 先ほどもお話しましたが、パニック障害の完治改善は振り子の原理が働きますので、一旦は悪くなった感覚になりますが、改めてまた回復の兆しが見えます。
嫌な感覚が戻ってきたときにそれをやり過ごす、前に進んでいることを信じ様々な対処法などで乗り切っていくと、いつしか改めて回復の兆しがやってきます。
個人差がありますが、これを何度か繰り返し、いつしかパニック障害は完治改善されていきます。
この原理原則はとても重要なものであり、これをしっかり把握しておかないと、せっかくうまく進んでいても途中で投げ出す可能性があります。
完治改善を進めていくうえで起こる原理原則を理解する、把握しておくことは重要です。
すぐに結果を求めない
何かアクションをしたら、そのアクションに対して早く良い結果を求めるのはとても自然なことです。
パニック障害の完治改善を進めるというアクションに対して、すぐに良い結果を求めるのは当然と言えるでしょう。
ですが、これも個人差がありますが多くの場合、すぐに良い結果はついてきません。
稀に1度のカウンセリングで改善の効果が表れ、パニック発作も予期不安も消えたということもありますが、本当に稀なことです。
パニック障害の完治改善を進めていくと、まず身体がそれに慣れていく必要があります。
身体が慣れるまではあまり変化が見られなかったりいつもと変わらないと思うこともあるでしょう。
しかし、完治改善を進めていけば確実に身体はそれに慣れていき、ゆっくりではありますが身体は回復の兆しを見せていきます。
先ほどお話した「振り子の原理」も働きますので、なおさらすぐに結果を求めず、
「確実に私は前に進んでいる」
という気持ち、希望を胸に抱き恐れずに進んでいく姿勢が大切です。
自分に向き合う勇気
多くの人は、自分に真っ向から向き合うこと、自分の内面に振れること、探っていくことを恐れます。
これは過去に経験した辛いことや苦しいこと、トラウマなど、場合によっては思い巡らせる必要がありますので、身体が拒絶するんですね。
嫌な体験や経験に触れようとするので、身体が拒絶するのは当然のことであり、当たり前とも言えるでしょう。
何かしらのできごとに対し傷つく度合いは人それぞれ違いますし、もう二度と思い出すものかと心にフタをして生きる人もいます。
もし、そのような体験や経験、できごとからパニック障害が発生しているのであれば、苦しく辛くともそれと向き合う必要があります。
自分自身、自分の内面と向き合うには勇気が必要であり、自分一人だけで向き合うのはとても大変ですので、時にプロのカウンセラーなど助けを借りることが大切です。
いきなり心のフタを開けるのではなく、ゆっくりと触れていき、プロのカウンセラーなどサポートを受けながら心のフタを自分のタイミングで開けていく。
正直、この「自分と向き合う勇気」というのがパニック障害を完治改善していくうえで、大変な過程かもしれません。
ですが無理をする必要はなく、まずは自分と向き合うと決める。私はパニック障害を治すのだ、という原点に立ち戻る。
いまは信じられないかもしれませんが、あなたは自分と向き合う勇気を最初から持っています。
パニック障害、パニック発作の怖さや不安、脅威によって自信を無くし勇気を持てないかもしれませんが、一人で立ち向かうのではなく、あなたをサポートする人は必ず存在します。
時にそういったサポートを受け、自分と向き合う決心を自分のタイミングで決め、そして勇気を持って心のフタを開けてみる。
これも焦る必要はなく、まずは自分と向き合うことを決めるところから始めましょう。
終わりに
今回は、パニック障害を完治改善してきた人たちの特徴、完治改善が進んでいく過程についてお話しました。
もしかしたら少し難しく感じたかもしれませんね。
ですが、一気にこれらを理解して進めるのではなく、まずはできるところから普段の生活に取り入れ、これまでパニック障害の完治改善してきた人たちはこういった特徴があったのか、と頭の片隅におきましょう。
いつしか特徴をうまくつかみ、適切に進んでいくことで、あなたが理想とする未来に近づいていきますよ。
p.s 遠回りせずパニック障害の完治・改善を成し遂げたい人はいませんか?
パニック障害の完治・改善が進んでいくのは2通りあります。その2通りとは、
・パニック障害の完治・改善まで遠回りしていくか
・パニック障害の完治・改善まで近道をしていくか
というものです。
私も過去に数回パニック発作の経験がありますが、その後はパニック発作が起こることはなくピタリと終わりました。
それはなぜか?パニック発作が起きたとき、そのときはすでにパニック発作を解消させていくスキル、パニック障害に陥らない知識、どのようなことをおこなっていけばパニック発作を解消できるのか?を知っていたからです。
そして、そのような知識はもちろんですが、パニック発作に至るまで数回のカウンセリングを受けていたから最悪の事態にならなかったとも言えるでしょう。
個人の力では限界があることでも、専門家が寄り添い一緒に歩んでいくことで解決・解消できることは多々あります。
パニック障害の完治・改善まで遠回りせず、望むゴールにたどり着く方法として最適なのがパニック障害の専門家によりカウンセリングと言えるでしょう。
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